愛知県の「e-Palette」実証にTNSが選定 名古屋駅〜STATION Aiルートの重点箇所を3Dで再現し、実走データと比較へ

愛知県豊橋市の株式会社トータルネットワークサービス(以下、TNS)が、愛知県の実証実験に参加する企業の1社に選ばれました…
愛知県豊橋市の株式会社トータルネットワークサービス(以下、TNS)が、愛知県の実証実験に参加する企業の1社に選ばれました。対象は、さまざまなサービスに活用できるバッテリーEV「e-Palette」です。TNSは名古屋駅とSTATION Aiを結ぶルートの重点箇所を3Dで計測し、現実のまちを仮想空間上に再現します。その空間で、走行前に見通しや交通との関係を検証する計画です。
車両だけでなく「まち側の条件」を確かめる
新しい移動手段を地域に導入する際は、車両の性能に加えて、道路の形状や見通し、乗降場所、歩行者や自転車、既存交通との関係も確認する必要があります。TNSは3D計測や土地・建物の測量で培った技術を生かし、現場の状況を測るだけでなく、その結果を将来の導入や改善に使える判断材料として残すことを目指しています。
今回の実証ではe-Paletteを最初の対象とし、「走行前の見立て」「実走による確認」「結果の整理」を一つの流れとして実施します。
実証は3つのステップで進行
走行ルートの重点箇所をデジタルツインとして再現
最初のステップでは、交差点や乗降場所など、走行ルートの重点箇所を3Dで計測します。計測で得た多数の点のデータを使い、道路や周辺環境を仮想空間上に再現します。このように現実の空間をデジタル上に再現したものは「デジタルツイン」と呼ばれます。
走行前に見通しや交錯をチェック
次に、再現した空間上で車両からの見通し、歩行者や自転車などとの交錯、既存の乗降環境などを確認します。実際に走行する前に、重点的に確認すべき場所や条件を整理しておくのが狙いです。
実走データと照らし合わせ、違いの理由を整理
2026年11月と2027年2月の2回、e-Paletteの実走から得られるAIカメラ等のデータを取得する予定です。事前に確認した内容と実走時の状況を比較し、ヒヤリハット候補や乗降環境などについて、どのような違いが生じたかを検証します。違いが生じた場所、時間帯、周辺状況などを整理し、次の検証や改善候補につなげます。
実施ルート・期間と今後の展望
- 実施ルート:名古屋駅とSTATION Aiを結ぶ定期運行ルート
- 第1回(予定):2026年11月16日~25日のうち5日程度
- 第2回(予定):2027年2月8日~17日のうち5日程度
TNSは今回の実証で、3D計測、走行前の検証、実走データとの比較、改善候補の整理を一つの流れとして実施し、その有効性を確かめます。将来は、自治体や交通事業者などが新たなモビリティを導入する際の判断を支援するサービスとして、事業化の可能性を検証していく方針です。
代表取締役の橋本浩伸氏は、「現場を測って終わりにせず、その情報を次の判断に使える形で残すことを目指しています。今回の実証では、走行前の見立てと実際の違いを整理し、新たなモビリティを地域に導入する際の判断材料につなげていきます。現場の“今”を、未来の判断に活かせる資産として残してまいります」とコメントしています。
TNSは2001年8月設立で、愛知県を拠点とする現場空間データ企業です。3D計測・点群処理や土地・建物の調査・測量などを手がけています。3D計測で培った現場力とデジタル技術を組み合わせ、点群・写真・図面などの情報を整理し、将来の計画や改善に繰り返し使える「判断資産」として残します。また、地域や産業の課題解決を支える情報基盤づくりを目指しています。
出典:TNS





